☆誕生日&イベント

□最後に君へ、特別性を
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今日は待ちに待ったバレンタイン!

私はクッキーの詰め合わせを作ったの

で、それも全部渡し終わりましたよ

「さっ、早くた〜べよっ」

しかも授業サボッて屋上で食べる計画ですがな

「ムフフ・・・・このカップケーキうまうま。誰が作ったんだろ?」

「お前何食ってんだ?」

「うわうっふ!!」

後ろから抱き着かれて変な声が出た

「お前・・・・今の声色気ねぇ・・・・」

「うっさいわ!それが彼女に言う言葉ですか?!」

そう、後ろから抱き着いてきたのは彼氏のロー

「彼女でも色気ねぇんだから言うだろ」

呆れ顔のローに腹立たしさと虚しさが沸き立つ

グーで殴ってやりたいけどそんな事したら手の中のカップケーキが潰れる

むしろローに変な事される

「ローなんて知るかっ!」

そう言って再びカップケーキにかぶりつく

ああ・・・・甘いものってどうしてこんなにもイラつきを無くせるんだろう・・・・

そんな事を考えてるとローが私のお腹にまわしている腕の力を強めた

「ムフッ!ロー、中身が変色して出てきちゃうからそんな強くしめないでっ」

「・・・・・お前・・・・」

ローは目を彷徨わせて、口を小さく開けたり閉じたりしてる

「・・・・・なんでもねぇ」

その姿に頬が緩む

ローが言いたい事は分かる

だってずっと長い間ローに彼女なんだもん

「ねぇ、ロー。私が今年ローの為に作ったお菓子。なんだと思う?」

「!」

その言葉にローは目を見開いて、小さく唇を開く

「・・・・・クッキー」

やっぱりローは見ていたのだ

私がみんなにチョコを渡しているのを

でも、ざ〜んねん

「ブッブ〜〜!はずれ〜」

と、言いながらチュッとローの額にキスをする

「!」

ローは再び驚いた顔をする

そんなローに私は深い青の細長い包みを出す

「ハッピーバレンタイン!ロー]


最後に君へ、特別性を


「・・・・・セレナ、遅ぇよ」

そう言ってるローの頬はほんのりと赤く染まってる

「にひひっ!ハッピーサプラ〜イズ。中身はコーヒーチョコパウンドケーキ」

「・・・・サンキュ」

私の肩に額を押し付け首に腕を回すロー

喜んでるんだろうなって、ニヤけた

END
 

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