☆誕生日&イベント

□なので今年最後の君をいただきます
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「後5分だよっ!」

「ああ、そうだな」

時計に目を凝らす私にペンギンは苦笑しながら応える

「ねぇねぇ、ペンギンは来年どんな年にしたい?」

首をグリンッと動かしてペンギンを見る

いきなりそんな事をしたからかペンギンが驚いたような顔をした

「俺か?俺はそうだなぁ・・・・」

少し首を捻り、顎に手をあてる

それはペンギンが考え事をする時にする仕草

「来年も・・・・どんな時もセレナの隣にいる、そんな年だな」

顎から手を降ろし、私を真っ直ぐ見るペンギン

「・・・・・もう、ペンギンのタラシ」

カァァァッと赤くなる頬を隠すようにペンギンの胸に顔を押し付ける

「クスクス、ならお前は小悪魔か?」

「ムッ、ペンギンの口からそんな言葉が出るとはっ!」

「俺だってそれ位言う」

ガバッと顔をあげた私にペンギンはまたもや苦笑する

「うう・・・・あ、1分きった」

「ああ・・・・なぁ、セレナ」

「ん?な〜に?ペンギン」

時計の針は刻々と規則正しく動く

「お前は来年・・・どんな年にしたい?」

今度はペンギンが私のした質問を繰り返す

「私〜?」

「セレナ以外いないだろ?」

「あのね〜」

クスクス笑いながらペンギンの耳元に唇を寄せる

時計の針がくっつくまであと5秒

「今年食べたペンギンを腹の中で愛す年にするよ」


なので今年最後の君をいただきます


「・・・・全く・・・セレナには勝てる気がしない・・・・」

「そう?私いつもペンギンに負けてる気がするんだけどなぁ。毎回美味しいとこ持ってかれるし」

「最後位持ってかないと俺の恰好がつかないじゃないか」

「そう?ペンギンはいつもかっこいいけどなぁ」

「そうか?HAPPY NEW YEAR セレナ」

「!HAPPY NEW YEAR ペンギン」

チュッと今年最初のキスを落としたのは私かペンギンか
 

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