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□はち
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「へ、へくちっ!」

「なんだ?風邪か?」

「んや・・・・私生まれてこのかた風邪ひいたことない」

そう言うとローは少し考えてニヤリと笑ってこう言った

「なんとかは風邪ひかねぇって言うもんなぁ」

「なっ!それは私をバカといいたいの!?」

「ククク、自分がよく分かってんだろ」

え?

何この人まじでヤダ

人をバカにして楽しんでる

ワナワナと震える私を置いてローはさっさと歩き出す

その背中に飛び蹴りでもしてやりたい

でもそのあとが怖いので自重します

私はローの隣までスライディング(嘘)する

「ん?バカな事は考えるだけにしたか」

「何がバカな事なのかは敢えて聞かないことにする」

これで当てられたらマジで私はローが魔法使いかと疑うぞ

「ククク、賢明な判断だな」

「ありがたくないけどありがとー」

「フッ」

ポンポン・・・・と頭を撫でてくれる

この手が好きなんだよねぇ

大きな手で撫でられると安心する

「お前は単純だな」

「ローが魔法使いですから〜?」


杖は不要、ビビディバビデブゥ!


「なんだそれ、お前やっぱりバカか」

そう言うローは呆れたようだけどすごく優しい顔してる

「いやいや、私お姫様だからぁ?ローが魔法かけるんだもん!」

「はいはい、お姫様」

今度はくしゃみじゃなくてチュッというリップ音が口元でなった

END
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