拍手ブック

□ろく
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「うう・・・もうやだぁ・・・。」

「はぁ・・・俺のが嫌だ。」

「ローは別にいいでしょ!風邪ひいたのは私なんだからさぁ!」

「・・・・・・。」

なんなんだよ!

その憐れんだ目!

確かに私が悪いよ!

冬の海にダイブという荒業をみんなの前で披露したんだからさ。

でもそこまでバカにした目で見ることないじゃないか!

「ローが何か不満に思うことはないと思うんだけど。」

「お前なぁ・・・・。」

フンだっ。

もういいもんローなんて。

私が風邪ひいただけでなんか八つ当たりしてきて。

「お前一人の体じゃねぇんだ・・・・もっと大切にしろよ・・・・。」

・・・・ねぇ、ロー。

なんでそんな泣きそうな顔してんの?

「俺は・・・・例えお前が海の中で死にそうになってても助けに行くことが出来ねぇんだぞ?頼むから・・・・今回みたいなことをもうしないでくれ。」

ロー、そんなにきつく抱きしめなくていいよ?

震えてるのが伝わってきちゃうよ?

「・・・・ごめんなさい、今度からは絶対にしないよ。」

「ああ、頼むから、そうしてくれ。」


愛、再確認


「そうとなったら早く治してくれよ。」

「うん、分かった。頑張る。」

ローのこんな弱弱しい姿をいつまでも見ていたくないからね。

「ほら、隣にいてやるから寝ろ。」

「うん。」

でも・・・・たまにはいいかなって思ってみたりした。

END
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