ペンギンブック
□足りないページは写真と共に脳内保管
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閉めたドアの音に一度だけ耳をすませ、俺はすぐにいすに腰掛ける
あぁ・・・・ちゃんと髪を乾かさなかったから雫が床に落ちていく
首筋に垂れる雫も少し気持ち悪いな
上を向き、息を大きく吸って吐く
ボーーーッと天井を見た後、自分がするべき仕事を見つめる
航海日誌をペラッペラッとめくる
この音が好きだと自分は思う
真っ白なページを開き、ペンを手にとる
ああ・・・・そういえば今日は何があっただろうか
色々ありすぎて何から書けばいいか分からなくなる
目の渇きを潤すのも兼ねて目を閉じる
確か朝から敵船の襲撃をうけ、一暴れした後全員で朝食をとった
セレナが頬にジャムをつけてたな・・・
そのあとは各自甲板の掃除や見張りなどをしていた
俺はその時、船長と航路の確認をしていた
そういえばこの時間、セレナは何をしていたんだ?
昼食をとった後は航海図を仕上げた
少し眠そうにしながらコーヒーを持ってきた
仕上げたあとは休憩と称して昼寝を1時間程した
肺の中にいっぱいの彼女の匂いがした