ペンギンブック
□足りないものは君だった
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なんかポッカリしてる。
何がって言われても・・・なんかとしか言いようがない。
だってなんか足りないんだもん。
明確な何かは分からないけど、なんか足りない。
「んん〜?」
「なんだよセレナ。そんな唸って。」
甲板の淵っこで釣りをしてるシャチが声をかけてきた。
「・・・・違う。」
「はぁ?」
感覚的にそう感じて言葉を無意識に発した。
「シャチじゃない。」
「嫌、何が?」
「う〜ん。それがわかんないの。」
「なんだよそれ。っんなの俺だって分かんねぇよ。」
「だよね。私他探してみる。」
「おう、頑張ってこいよ〜?」
シャチはなんとなく見たいな感じで返事をしてまた釣りをはじめた。
とりあえず甲板から探してくことにする。
見つかるまではくまなく探そうと思う。
だっていつもは感じないこの感覚が気持ち悪いもん。