長編
□彼の危ない嗜好
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ところ変わってこちら別館の屋上。
「ほんと何・・・嫌がらせだ・・・こんなの嫌がらせだっ」
「ウジウジうぜぇな。」
そう言うローは嬉しそうだ。
「誰のせいだと・・・だ・れ・のっ!」
「俺だな。」
こんの野郎。
とことん楽しんでやがる。
「もう嫌・・・・ってそれ私のぉぉぉっ!」
ローは私の話を無視して勝手にカレーバンの袋を開けた。
「ああ?別にいいだろ、腹減ってんだ。」
「のっわぁぁぁ・・・。」
ガブリと一口パンを食べた。
「わった・・・しの・・・カレッパ。」
ほんと何これ、いじめだいじめ。
いじめ以外の何物でもないよ?
ええっ?!
「何イジけてやがる。まだあんだろ。」
そう言ってローは袋を顎で指す。
「・・・このチョココロネはおやつのつもりだったんだからねっ!フーンだっ。」
やけくそでガブリ・・・とチョココロネを食べる。