拍手ブック

□ろく
2ページ/3ページ


※現パロ


「寒い寒い冬だよ、ローくん。」

「どうした、その口調。気持ち悪い。」

いつも通りスッパリハッキリ言うロー。

気遣いとかそういうものの欠片が全くない。

「まぁいいや。それでだね、ローくん。」

「だから気持ち悪いっつってんだろ。」

うん、なんだか心が折れそうだねぇ。

むしろヒビが入ってきちゃってる感じだよ。

「アイスが食べたいな〜って思う訳だよ。」

「・・・・自分で買え。」

「えっ?なんでローに買ってって言ってること分かったの?!」

大分遠回しに言ったつもりなのに!

しかも奢ってもらう為にお金持ってこなかったのに!

そしてほっぺ痛い。

お願いだからほっぺ引っ張らないでちょ。

「何が遠回しだ。しかもお前金持ってこなかったのはわざとか。」

「何故心の声が!」

「思いっきり声に出してて何言いやがる。」

「オゥゥ。ならなおさら買ってちょ。」

「・・・・はぁ。帰るぞ。」

「ウエェェェ!アイス!アイス食べたいぃぃぃぃ!」

「っるせぇ。さっさと帰んぞ。」

「・・・・アイス、食べたいのに。」

「ああ。」

手、ソッと繋いだって許してあげない。

「ものすっごく食べたい。」

「ああ。」

自分の首に巻いてるマフラーを私の首にまわしてくれても許してあげない。

「家の冷蔵庫に買ってきたダーツのチョコブラウニー入ってるが・・・どうする?」


やっぱり許してあげる


「ロー。」

「ん?なんだ。」

そのドヤ顔ムカつく。

嫌い。

「大好き。」

「ああ、俺は愛してるぞ。」

・・・・嘘。

その顔も好きだよ。

END
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ