ペンギンブック

□癖がついたのは私か髪か
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「ごめんごめん、ちょっと驚いてつい出ちゃったんだよ〜」

ごめんね〜?とシャチ君を見上げれば唇を尖らせてブツブツ言ってた

「たっく・・・まぁいいや。セレナ今ワックス持ってないか?」

「ワックス・・・?持ってるけど、どうして?」

「ペンギンの奴が忘れちまったんだって。俺も持ってねぇしさ〜」

ペンギン・・・その言葉にピクッとしてしまった

幸いなことにシャチ君は気付いてない

「ペンギン君が?ペンギン君っていつもワックスつけるの?」

「ん?さぁ、それは本人に聞いてみなきゃ分かんねぇや。お〜い、ペンギ〜ン」

「えっ?!シャッ、シャチくっ?!」

シャチ君に気付いたペンギン君がこっちに来る

ちょっ、まっ、まだ心の準備がっ←

「どうした?シャチ」

シャチ君の隣に来たペンギン君

私のほぼ横にいるっ

「セレナがなペンギンっていつもワックスつけてるのかって聞いてきたんだよ。でも俺知らねぇからさ〜」

そうシャチ君が言い終わるとペンギン君が私を見下ろした

私はそれを上目使いでチラリ・・・と見てまた下を見た

だって、だってペンギン君をこんなに近くで見たのはじめてなんだもん〜〜〜〜っ

ペンギン君が近くにくると下を向く癖が抜けないっ
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