短ブック
□彼はれっきとしたドSです
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バタン・・・・。
屋上の扉を閉めて真っ直ぐに歩き、袋が置いてあるところに座るロー。
「ほら、さっさと来い。」
「分かったよ!ばーかっ!」
私もローの隣に座り弁当を自分の目の前に置く。
「おい。さっさとそれをよこせ。」
「何言ってるの?これは私の。ローはそれ食べればいいじゃん。」
ローの近くに置いてある袋の中にはパンが入っている。
「お前のものは俺のもんだ。よこせ。」
手を私の方に突き出すロー。
「何そのジャイアン方式。」
「うだうだ言ってねぇでよこせ。」
「あっ!!」
一瞬の隙を見て私の弁当を奪うロー。
「・・・・。」
「そんな目で見るな。」
「ねぇ、ロー。なんでそんな嬉しそうに言う訳?」
「お前の睨み方がそそるからだ。」
「こんのドM!」
私はそう言ってローに渡されたやきぞばパンにかぶりつく。