短ブック

□君のいないこの場所で
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☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

「いらっしゃい!」

カランカラーンッという音と共に開く扉。

「今日は何にしますか?」

あの日から何年たっただろう?

だいたい5年位だと思うが・・・・。

私は今はこの酒屋を経営するオーナーだ。

「セレナちゃんは本当にいい女だな〜。」

「お世辞いっても何もでませんよぉ?」

常連客とのいつもの冗談のような話。

「いやいや、お世辞なんかじゃねぇよ。どうだ?俺の嫁にならないか?」

お嫁さん・・・・か。

「そりゃあ無理な話だぜ。セレナちゃんには愛しの彼がいるんだからなぁ。」

「ふふふ。そうだねぇ。」

「えっ!嘘だろセレナちゃん!嘘といってくれーーーーー!!」

「残念ながらホントですー!」

そう言うと放心したようにとまるお客さん。
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