拍手ブック
□ご
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※学パロ
「ふんふんふ〜んっ♪」
「・・・・ずいぶんとご機嫌だな。」
私の少し後ろを歩くローがダルそうにそう言う。
まぁ、さっきまで寝てたのだから仕方ないのか?
しかし10時、されど10時(朝の)。
簡単に言っちゃうと私たち遅刻して学校に行ってるんですね、はい。
「もちろん!こ〜んなに晴れ渡って気持ちいいんだもんっ!」
「・・・お前この前まで暑いから晴れなんて嫌いって言ってなかったか?」
「チッチッチ・・・・ダメだよロー君、そんな昔のことを持ち出すなんて・・・。」
私は立ち止まりローに向かって指を振る。
「・・・・・。」
「痛い痛い痛いっ!」
ローはその指を無言で引っ張ってくる。
指が抜けらどうしてくれるんだっ!
これ抜けたら中身がぐちゃぐちゃになるんだぞっ。
「はぁ・・・・行くぞ。」
そう言って痛がる私を置いてローは歩き出す。
「うう・・・・バァカ。」
「バカにバカと言われるなんて心外だな。」
本当にローってひどい。
・・・・でも、私は知ってるから。
とっても口が悪いけど、それ以上に優しいこと。
今だってほら、遅れてしまってる私の為に歩く速度をおとしてくれてる。
「さっさとしろ。」
「は〜い。」
今日も君は僕の半歩先を行く
そんなローの優しさに毎回幸せを感じる。
「ねぇ、ロー。」
「なんだ。」
私は雲一つ無い青空を見上げて一言。
「良い天気だね。」
「・・・・そうだな。」
END