アルファルド

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土方や沖田の特訓により剣や武術の腕を認められた梨乃は、見廻りも任されるようになった。












この日は沖田との見廻りだったが、見廻り途中に沖田の隊に任務が課せられ、梨乃は一人で廻る事となった。












梨乃が道を歩けば、道行く人や天人までもが振り返る程。








しかし梨乃は気にする様子もなく、淡々と見廻りを続ける。


























































































「あっれ〜、真選組の子じゃん。何、今日は一人なの?」





ふと後ろから声がし、梨乃は立ち止まり振り返った。










そこにいたのは、見覚えのある銀髪の男。
















「おひさ〜」




ヒラヒラと手を振る銀時。


もう片方の手にはチョコレートやお菓子が大量に入った茶色い紙袋を抱えていた。

























銀時は梨乃に歩み寄る。







「いや〜、久々にパチンコ行ったらもうボロ勝ちでよ〜今銀さんのお財布リッチよ?」




『…だから何?用が無いならもう行く』





梨乃はそう言い前を向き歩き出そうとした。




























しかし、それは銀時の手によって遮られた。










「ちょっとちょっと〜ここで出会ったのも何かの縁。ってことで、ちょっと銀さんに付き合ってよ。奢ってやっから」





そう言い銀時は親指を立て、後方にある喫茶店を指した。












『断…「はい!と言う訳で出発〜」ちょっと!』








梨乃の返事も聞かず銀時は彼女の手を引き喫茶店へと入って行った。


































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