アルファルド

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土方、沖田は屯所に着くとすぐさま局長室へと向かった。






「近藤さん!」



「どうした?そんな血相変えて…」



「あいつが…八鍬がいなくなった」



「何!?」





土方は事の経緯を説明する。




























「…悪ィ、近藤さん」




「う〜ん、まぁまだ事件に巻き込まれたとも限らないし、とりあえず待ってみよう」




「きょ、局長〜!」








大声と共に突然局長室の戸が勢いよく開いた。










そこには息を切らした山崎の姿。









「山崎ィ!今取り込み中だ!」



「ふ、副長!大変です!たった今闇鴉(やみがらす)と名乗る男から電話があり、














































"女は預かった"と…」





「「「!!!」」」








山崎の一言で、一瞬で空気が凍った。






土方の最悪の予想が的中したのだ。










「そ、それで要求は…?」



近藤が恐る恐る山崎に問う。










「それが…























































"港前にある廃墟ビルにいると鬼の副長に伝えろ"と言って電話が切れました…」







「何!?」



「・・・・!」





近藤、沖田は土方に目線を向けた。





土方は黙って煙草の煙を吸い込む。




肺に煙を入れてしばらくして吐き出した。











「…分かった、俺が行く」



「…っ!トシ!あまりにも危険過ぎる!相手の素性も分からんというのに!」



そう言って土方の肩を掴む近藤。





「元はと言えば俺の責任だ。あいつから目を離したから…それに、奴らは俺が狙いのようだ。大丈夫、死にゃあしねェよ」



「トシ…分かった!じゃあ任せたぞ。俺たちは近くで待機している。何か変化があればすぐに突入するからな」


「あぁ…」









こうして真選組一同は港近くの廃墟ビルへと向かった。


























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