アルファルド

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ある日、見廻りに行こうと準備する土方と沖田に近藤が声をかけた。





「トシ、総悟。今日の見廻り、梨乃さんも一緒に連れて行ってやってくれないか?」




「はァ?何でだよ」



「俺は賛成ですけどねィ。土方のヤローと2人で廻ってもつまらねェですし」




一言多い沖田を睨む土方。






「いやな、彼女警ら隊出動の時以外あまりゆっくり外を歩いたことないだろ?江戸に出てきたばかりだし、お前らが色々案内してやってくれ」



「じゃあ俺が呼んで来てやりまさァ」



「って、オイこら総悟!」






沖田は土方の言葉を無視し、梨乃を呼びに行ってしまった。












「ったく…近藤さん。あいつを連れて行くのは反対だ」



「何故だ?」



キョトンとした表情で問う近藤。






「真選組が女を連れて見廻りなんざ、なめられるぜ?それに、あの女剣術はおろか、武術すら使えねェじゃねェか。そんなお荷物抱えて、もし攘夷志士に襲われでもしたら…」







「何だ、そんな事心配してたのか!もし、そんな輩が現れたら、





































お前と総悟が守ってやればいいじゃないか!」







近藤はそう言うとニカッと笑う。














「…はぁ、ほんとズルいなあんたは」





























































その後、総悟が半ば強引に梨乃の腕を引き、3人で市中見廻りに出るのだった。

















































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