おまわりさんと彼女

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「合コン?」





仕事を終え、ロッカールームで着替えていると、同じく仕事を終えた同僚の近藤勲が話し掛けてきた。




同僚といっても年は土方のいくつか上だ。

















「あァ、今週の土曜だ!」



「今週の土曜って…明日じゃねェか。いつも突然過ぎだぜ、近藤さん」






呆れた様子で土方は眉をひそめた。








「頼む!急に欠員が出ちまって、人数合わねェと流れちまうんだよ!」




近藤は顔の前で手を合わせ懇願する。


















































「…わァったよ」



「ありがとう、トシ!じゃあ明日7時に駅前に集合な」



「りょーかい」






























正直土方は合コンなど面倒臭いと感じていたし、そこで出会った男女がどうこうなるというのにもあまり興味もなかった。










女性に興味がないという訳ではない。




合コンにも何度か参加したことはあるが、土方の容姿に寄ってくる女性への対応にうんざりしていた。
















しかし入社当初から一緒だった近藤の頼みということもあり、土方は了承した。



























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