現代
□かわいくて仕方がない
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「チカァァアアアアア!!」
「どゅぶわっ!!」
朝1番、校門を通りものの5分で俺の脳天に元就の傘がクリティカルした
「な、何しやがんで毛利!」
「チクビ如きが我を騙すなど一万年早いわ!」
「チクッ!?」
再び振り下ろされた元就の鮮やかな緑の傘を何とか受け止めながら、
何なんだ一体、と目を白黒させた
「俺が何し……っぶな!」
何度も繰り出される攻撃を避けながら考えてみるものの、心当たりがない
朝からこうも元就が憤っているところを見ると、昨日かその前のことだろう
・・・昨日。
そういえば昨日は元就と電話をした
しかし内容はいつもと変わらず、当たり障りのない会話しかしていないのだが
流石に傘を振りまくるのに疲れたのか、ようやく元就は手を止めた。
あ……傘?
「もしかして俺昨日嘘言ったか?」
「それ以外になかろうが!」
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