戦国BASARA
□零
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百合「魅也?」
『ふにゃい?』
百合「てめぇは猫か!」
私の前に座っている女の子は長曽我部百合。
彼の有名な長曽我部元親の末裔らしい。
本人は信じていないようだ。
百合「今度さぁ、修学旅行何処に行きたい?」
『まだ1ヶ月後の話でしょ?』
百合「“もう”1ヶ月なんだよ!?去年は私の行きたいところに行ったから、今回は大親友の魅也に行きたい場所を聞いたのに〜。」
『……んじゃ、南極。』
百合「死ににいくんじゃないの!!」
百合の母親は教育委員会のトップで、父親は学校の校長先生。
金持ちなのだが、まったくイヤミのない人達で、私とも仲がいい。
ただ「何?コアラをみたい?なら今回の修学旅行はオーストラリアにしよ〜」みたいなお茶目なことが出来てしまうのは止めてほしい。
校長の権力を修学旅行ごときに使うのも止めてほしい。
百合が仕出かしたことは闇へと葬られるし、結構ありがたいときもある。
私とはまったくと言っていいほど関係ないのだが、この“大親友”という名のせいで、私はかなり百合から被害を受けていた。
慣れてくると楽しくなってくるのが、人間の悲しい性だ。
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