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□さまさま
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まず、この女をどうにかせよ、と脳が司令を出してくる。
私の体はどう対処すべきか動き出そうとするが、本能とは別の理性が私の動きを抑える。

この捲れ上がったワンピースをどうするか。

ああ、脚が白い

何考えてるんだ

触ろうか

ふざけるな

舐めようか

その手を引っ込めろ

それとも噛み付いて引き裂こうか

変態め。

所謂天使と悪魔が、セインとデスタが頭の中で騒いでいる。
私の手は白い肌の上で小刻みに震えている。
いっそこの場に誰か入ってきてさえしてくれれば、私の頭は壊れずに済むんだろう。

優姫、と情けない声が部屋に響く。窓にぶつかる雨の音でその声は直ぐにかき消される。
横たわる彼女は眉を寄せて寝返りを打った。

おい、もういい加減起きてくれ。

戦うのはもう疲れたんだ。とまさに厨二病なセリフを脳内に並べていよいよ決心した。
ほぼ下着丸出し状態の彼女のシフォンワンピースの裾を掴み、下へ下げた。
指先からなめらかな肌の感触が全身に伝わってくる。
嗚呼、涎がでそうだ。

気が付いたのか、彼女はピタリと呼吸を止め、暫くするとむくっと起き上がった。
後ろ姿がなんとも言えなかった。

優姫は私を見ると、おはようございます、だなんてふざけたことをドロドロの甘い顔で呟いた。




(嗚呼神様仏様エイリア石さま)
(どうしたらこの女を思い通りに出来るのでしょうか?)


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