今日から皆と練習できることになってテンションがMAXに近い。 ルンルンでリフティングしながらグラウンドへ向かう。落とさないように上げ続ける。 黒田ー!と円堂さんの元気な声がしたので、今行きまーす、と返事をした。 そこには綱海さんと土方さんも居て、3人はフィールドの豪炎寺さんと虎丸くんを見ていた。 頭でリフティングしながら円堂さんの横へ行き、ボールをキャッチする。 「なんかあったんですか?」 「うーん、どうしたんだろう豪炎寺…」 「……」 心当たりがあったけど黙っておいた。私情はフィールドへ持ち込まないのが選手である私達の使命だと思っていたけど、振り返れば豪炎寺さんを含め、虎丸くんも私も飛鷹さんも持ち込んでいた。 サッカーで全てを表現するのは、選手らしくていいんだけど… (やっぱり私も迷惑かけてるんですよね…。いきなりイナズマジャパンに入って、人とはかけ離れてて…) 「どうした黒田?」 土方さんが私の顔を見て眉を寄せた。ほら、早速心配かけてしまった。 大丈夫ですよ、と笑って見せた。 そこへ響木さんが来て豪炎寺さんを呼んだ。 「理事長が呼んでいる。」 「……!」 リアクションをとっちゃったら、私が何か知っているって皆にバレちゃう。ポーカーフェイスを装って二人を見守るが、再び土方さんに心配された。 豪炎寺さん、本当にやめちゃうのかな…サッカー。 . |