「乃々美特製、イナズマ弁当の差し入れよ!」 おぉ〜、と歓声が上がる。これを食べて練習頑張ってね、と乃々美が付け足した。 「ありがとう、乃々美姉ちゃん」 「うん、とーこーろーでー……しろちゃんが居ないわね、どこ行っちゃったの?」 乃々美がメンバーに聞くと、それぞれ頭を傾げたりキョロキョロしたりと、知らない素振りを見せた。 「それが、最近見ないんだ。」 「え!?それって行方不明じゃ…」 「ううん。朝早くに食堂でお弁当作ってるのは良く見かけるんだけど、行き先が分からないんだ。」 「なーるほどぉ。秘密の特訓かな?」 「だといいんですけど。」 それを聞いて、何人かが反応した。 まず不動の場合 (へぇー、特訓ねぇ。らしくねぇじゃん。探しちまおっかなー) 飛鷹の場合 (居ない?まさか唐須に…探しに行くべきか…いや、俺はしろを信じている。心配する必要はない) 綱海の場合 (弁当うまそー…ってしろ居ねぇんじゃん。またどっかで泣いてるんじゃねぇだろうな…探そうかな) 鬼道の場合 (特訓か。新たな必殺技か?) 豪炎寺の場合 (居ないのか…それにしても旨いな。この弁当…) 虎丸の場合 (うそ、立向居さんと一緒じゃないなら探しにいこっかな) 立向居の場合 (前は校舎裏にいたよなー…どこにいるんだろう。もう一緒にご飯食べれないのかなー…) ヒロトの場合 (多分近くにあった森かな…行ってみる価値ありそうだね) そしてしろ大捜査線が始まるのであった。 . |