自分も帰ろうかと、男の格好のまま合宿所へ戻ろうとしていた。 虎丸くんはちゃんとやっているでしょうか、なんて気になって、商店街を通った。 「あらー?」 「っ!!」 嫌な予感がする。 振り返ると、梨本さんがニヤニヤしながら立っている。 駆け寄ってきたかと思えば、虎の屋からマネージャーさん達が顔をのぞかせた。 「なにしてるの?例の飛魚くんのこと解決したかしら」 「飛鷹ですよ梨本さん…」 「乃々美さん、その人と知り合いですか?」 よっけいなこと聞かないでくださいよ音無さん!! 冬花には既にバレていたので苦笑いされる。 「この子はね、私の弟!梨本帝って言うのよ!」 「みかど…さん?」 「そ!仲良くしてあげてねー?」 「梨本さん!!」 「お姉ちゃんって呼びなさい!バレちゃうわよ?」 「…うぅ。」 「帝さん、」 目をキラキラさせながら音無さんが一歩出る。 「あー悪いね皆さん、俺行かなきゃいけないから!」 ダッシュでその場を乗り切る。ああもうどうしよう。 . |