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□2.授業中に屋上で
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もちろん授業もない。あるのはサッカーだけさ。とあざ笑う。誰にって、鏡の前で。
今日は試合観戦というプチデート。でもグランが怒るから普段通りのワンピースで向かうことにした。
失礼します、と男の声が扉越しに聞こえてくる。「はーい」と答えるとガチャ、と誰か入ってくる。
タオルで顔を拭きながら洗面所から出ていくと、チームメイトのミューが居た。目が合うと色白な顔を真っ赤にされる。今気づいた。ランジェリー姿だということを。
わたわたしながらミューはあうあう言う。
私は洗面所に体を入れ、顔だけ出した

「ごめんミュー!はいご要件を!」
「はっはい!今日はデザーム様とプチデートとメールを頂いたのですが!」
「私の前ではキャラ作んないでおkです」
「あ、そうですか、砂木沼さんとどちらへ…?」
「リュウジの試合見に行くの。残念ながら他3人も一緒だけど。」
「そうですか。ヒロトと晴也と風介も。」
「そう。試合が終わり次第すぐ戻るから、それまで自己練でも遊ぶでも何でもしててね!」
「わかりましたー!では失礼しました!」

ミューはそう言って部屋を出ていった。某不運単車乗りの様な「ふへぇぁあああ」という叫び声を上げながら遠ざかっていくのが分かった。
ふぅ、と息をつきながら洗面所から出ると、いつの間にか目の前にデザーム様。

「うわでざあああむさまぁぁああああ!!!!!」

その場に尻餅をつくと目の前のデザーム様は一瞬目を見開いてから口元を不気味に歪ませた。
そして私に覆いかぶさるようになって首筋に顔を埋めてきた。もちろん擽ったくないわけがなく、首をすくめるとそのまま抱き締められる。ひやりと首筋が冷たくなる。舐められたのだと感じる。
エロいな、と生暖かい吐息が耳を擽り、その後かじられる。
ヤバい、とすかさず胸を押し返すと、デザーム様は妖艶に笑っていた。

「さっさと着替えろ。」
「はぃ…」
「まぁそのままデートでも良いぞ。直ぐホテルに直行だ。」
「結構ですが!?」

デザーム様は冗談だ、と言ってリビングへ向かった。さっきはちゃんと見れなかったけど、後ろ姿やっぱりかっこいい。いや、どこから見てもかっこいいけどね。


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