さらにそこへ「何やってるの?」と赤髪2号が入ってくる。 今、レーゼが雷門中壊しに行ったよ、よ笑顔で言い放つ。 非情ぶってはいるが、実際この子が一番苦労しているのを、私は知っている。 「ああ、そうか」 爆弾を投下するかのように隣のデザーム様が素に戻って言い放つ。それは先程のグランの言葉以上の破壊力であった。 それを聞いたグランは目をカッと見開いて泣き出しそうな声で叫ぶ。 「ちょっとデザーム!!『ああ、そうか』じゃなくて『そうですか』でしょ!何で制服着てないの!?何でジャージなの!?何でユウは私服なの!?」 「そう騒がないでよヒロトきゅん。」 「ヒロトじゃないし!グランだよ!」 「はーいはい。(ワロスワロス)」 「聞こえてるよ!明日は緑川の試合なんだよ!もうエイリア学園なの!」 「いま緑川っていったよ。」 「あーもうっ!今日はまだ許すけど!明日は無いと思ってよ。」 クールにそう言って、グランは溜り場から出ていった。 「そう言えばアイツも制服着てなかったじゃねぇか。」 「そこは突っ込まないであげようよ。」 教室を出て、グランは涙を拭った。 拭っても拭っても、とめどなく流れてきていた。 . |