いつものように息を切らして練習に励む。今日はぶっ通しで練習がしたかったので朝から3食分のお弁当を作ってきてあった。久遠さんにも許可を取って校舎裏へ行く。 蹴り続けた壁は少しコンクリートが剥がれていた。壊れていないのが努力の結晶と言えるだろう。 もう少しで完全にセーブできる。もう少しで… 「んぁ"っっ!!」 しまった、と思った瞬間には時すでに遅し。 コンクリートの壁は音を立てて崩れ、その箇所だけぽっかりと大きな穴があいていた。 へなへなとその場に座り込み、後ろに倒れて大の字になった。 「くそっ…もう少しで…なんなんだこの足は全く…はぁっ、はぁ…」 星が綺麗だった。 また頑張れるような気がした . |