pure

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あったまてっかってーか
さーえてぴっかっぴーか
そーれがどおしーたっ
ぼく

「しろ。」
「…うぅ…う…」
「しろ…」
「う、……不動…さ」
「監督、起きましたよ」
「うるさいから寝かせておけ」
「くそぉ…久遠さん…め」


ど●えーもーんー
みらいのせかーいのー
ねこがたろぼーおとー
どーんなもんだいぼーくー
どー●ーえーもーんー

きみょうきてれつまかふしぎ
きそうてんがいししゃごにゅう
でーまえじんそくらくがきむよーおー

どー●えーもーんー
どー●えーもーんー
ほんわかぱっぱーほんわかぱっぱー
どー●えーもーんー


「しろ!」
「うぐっ…不動さん…私、どうかしてます」
「ああ。最初から知ってるぜ。」
「もうダメみたいです」
「ああ。元からダメだろ」
「…試合なのに」
「俺はベンチスタートだ」
「ぷふっ、ドンマイ☆ぎゃぁぁぁああ」
「寝かせておけと言っただろう!」
「こいつが勝手に起きただけですよ。」

起き上がってフィールドを見ると、私退場して土方さんが入ったらしい。それになんだか活気が出てきた。立ち上がって久遠さんの横へ行く。

「本当は搬送するつもりだったが…」
「置いといてくれてありがとうございました。」


勝てますかね、と久遠さんに呟くと、彼は静かに頷いた。


だが次第に雲行きが怪しくなる。

鬼道さんがボールを運んでいると、二人もチャージしにきた。
一人目をかわし、着地したところでもう一人のチャージを足首にモロに食らった。

「っ、鬼道さん!!」

思わず息を飲んだ。

「大丈夫か」
「大したことはない…」

本当に、人が怪我をするのが物凄く怖い。いくら他人でも放っておけない性なのだ。ああ、自分面倒な奴。
半泣きで残り数秒を過ごした。

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