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試合後、グラウンドに整列してメンバー発表。

響木さんが久遠さんを引き連れて参上。チラリ、と睨まれる。
隣にいた綱海さんが私を見て目を丸くする。
私は無言で頷いて前を見る。

「選考通過者発表の前に日本代表チームの監督を紹介する。」

皆びっくりしている。やっぱり飛鷹さんに目が行ってしまう。

「私が日本代表チームの監督、久遠道也だ。よろしく頼む。」

何様だ、と突っ込みたい。でも今は久遠さんじゃなくて監督。変に接したら威厳もクソもなくなってしまう。選ばれたら久遠さんと一線ひこうじゃないか。

「どうして響木監督が代表監督じゃないんですか?」
「久遠なら、今まで以上にお前たちの力を引き出してくれる。そう判断したからだ。」

響木さん、と心の中でつぶやく。あなたの分まで頑張ってみせますよ。選ばれたらの話ですがね。

「では、代表メンバーを発表する。」

冬花を見る。笑顔で返される。くっそー、余裕ぶっこきやがって!←

鬼道有人、豪炎寺修也、基山ヒロト、吹雪士郎、風丸一郎太、木暮夕弥、綱海条介、土方雷電、立向居勇気、緑川リュウジ、不動明王、宇都宮虎丸、飛鷹征矢、壁山塀五郎、栗松鉄平、黒田しろ、最後に、円堂守。

「はい!」
「以上17名だ。」

よかった!やったよ!選ばれたよ!と冬花を見る。満面の笑で返される。

「おい新入り!」
「へっ、?」

振り向くとピンクのヤクザみたいな人がいた。

「足引っ張ったら承知しねぇからな。円堂達をよろしく頼むぜ!」
「あ…はぁ…」

「今日からお前たちは、日本代表イナズマジャパンだ。選ばれた者は、選ばれなかった者の思いを背負うのだ。」
「…はい!」

響木さんはそう言ってグラウンドから立ち去った。


「いいか、世界への道は険しいぞ。覚悟はいいか」

「はい!」


そして円陣を組む。飛鷹さんの隣。知ってる人だからちょと恥ずかしい。てか女一人。悲しいぜおい。

「いよいよ世界か。」
「長かったな。これが頂上への第一歩だ。」
「どんな相手が待っているのか、楽しみだね」
「そうだな。」
「なんてったって俺たちは、日本代表だ!そして次は、絶対に世界一だ!やってやろうぜ、俺たちはイナズマジャパンだ!」

みんなで高々と拳を上げる。

円陣組んだ意味あんのかこれ。


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