詩
□サッカーボール
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突然の連絡
君が事故に遭ったという
急いで駆けつけるとヘラヘラ笑っている君
心配したこっちが馬鹿らしくなるような
笑み見せて僕の名前を呼ぶ
神様に初めて本気で感謝したよ
信じてなんかなかったのにね
生きていてくれてありがとう
ありがとう
君に頼まれて荷物を取りに来た
ふと目に入ったのは
僕があげたサッカーボール
気づかないうちに涙がこぼれた
君はもう歩くことさえ出来ないのに
君の代わりになれないことを責め続けてたら
君は言った生きてるだけですごいことなんだと
死んでしまったら伝えたい思いすら伝えられないんだと
生きてるだけで幸せだと
神様に本気で感謝したよ
ささやかでも君と笑いあえる日々を僕にくれたこと
生きていてくれてありがとう
ありがとう