詩
□僕と事件と犯人と
1ページ/1ページ
いつも通りの通学路、だけど
少し様子がおかしいんだ
何かあったのか?気になる気持ちおしのけて
僕は道をいそぐんだ
当たり前のようにクラスでも
話題は事件のことばかりで
若い男が殺されたらしい(まぁ、僕には関係ないけど)
なんて気にしないふりをするんだ
頭の中でどこからか聞こえるアイツは消えて当然なんだと
だれ?だれ?誰が言う?この声は誰の声だ
帰り道でも人だかり消えなくて
みんなヒソヒソ話してる
噂好きの人たちは誰がやったか推理中
突然聞こえたあの子の名前
「違う違うよあの子はそんなことしない」
とか言える勇気僕にはないんだ
頭の中でどこからか聞こえるあの子のせいにしてしまえと
だれ?だれ?誰が言う?この声は誰の声だ?
大好きだったあの子を傷つけたアイツ罰を受けるの当然だろう?ねぇ、
あぁ犯人は「 」だったのか
ニュースから流れる声
「犯人はまだ捕まっておりません」
案外、警察もバカだね僕は笑みを浮かべた