小説部屋
□子ども達のアインサルグ
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4つのアインサルグが、4人の子ども達の前に並んでいる
蒼い瞳をした少年が聞いた
「これは何?」
赤い瞳をした少女が答えた
「アインサルグよ」
栗色の髪をした少女が聞いた
「誰の Ein sargよ」
銀色の髪をした少年が答えた
「僕らの棺(Ein sarg)さ」
2つのアインサルグには鍵がかかっている
残りのアインサルグは、開いている
赤い瞳の少女が、鍵のかかっているアインサルグを優しく撫でた
「鍵がかけられているのは、あなた達のアインサルグ」
蒼い瞳の少年と、栗色の髪をした少女を見つめる
赤い瞳をした少年が言った
「君たちはまだここに入るべきではないからね
だからこうして、鍵がかけてあるんだ」
青い瞳の少女が聞いた
「残りの2つは、何で開いてるのよ」
青い髪の少女が答えた
「私たちが入るのよ」
少女と良く似た少年が言った
「僕らはもう、『その時』だから」
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