ハリポタ

□理不尽な代償
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「ね、悪かったてばごめんなさいしますってばだからさ、この縄解いてもらえません?」

必要の部屋の中、私は机で何かをしているリドルの背に向けて哀願した。

哀願―――リドルにはきっと、通じない。
でも、そんなことを考える余裕なんて、私の頭には残されていなかった。

「それ、聞き飽きたよ?それに、足だけしか縛ってないでしょ?」
「厳密に言えば右手も動かないんですけど変な魔法のせいで言うこと聞かないんですけどっ!!」
「左手は自由だろう?」
「それが逆に怖いんだよ!!」

自由があるのに逃れられないという状態が
余計恐怖心を掻き立てるんだよちくょー!!

確信犯であるリドルを、むっと睨み上げる。
振り返ったリドルの手に、何かが握られていた。
試験管に入った、怪しい色の―――

「……ん?ちょ、ちょっと待った。何?それ」
「僕が作った薬だよ」

そう言って黒い笑みのまま一歩近づく。
リドルは、地に腰を下ろしている私を
見下ろす。只でさえリドルは背が高いので、威圧感が
ものすごく増した。正直耐え難い。

「へ、へえ……?」

不自由な体で本能的に後ずさる。
そのとき、ヒヤリとした壁が背中にあたった。
もう逃げ場がない。


「そそそそそんなもの、どうするのかなぁー……なんてー……」

は、はははーと乾いた笑みが漏れた。冷や汗が頬を伝う。
無理矢理に笑ってみたものの、きっと目に余るほどの不自然だと思う。


「解ってるくせに」


何だその台詞は!空気読め!!
リドルは鼻で笑って目の前に屈んだ。先程より目線が近くなる。

は、ははははは!
これで首が痛くないよやったね!なまえちゃ(ry
でもなんでだろうね!嬉しくないや!!

出来るだけ距離をとろうと後ずさるものの、壁に体を押し付けるという愚行にし
かならなかった(おい壁!そこをどけ!)

そうやって悪足掻きする私をリドルはただじっと見てニヤリとした。

そして急に後頭部をつかむとグイと引き寄せた
(そのまま壁に頭どーんされたらどうしよ)

「君を実験台して、試すんだよ」

……耳元で言う必要性ありました!?

「そ……そんなぁ……」
「よかったじゃないか。僕の実験台になれるなんて」

よかねーよ!!
第一何の薬だよそれ!?

「君の頭が治るかもししれないよ」

無理矢理顎を掴まれる
治るって何!?ねぇちょっと!?
私何処も悪くないんだけど!!ねぇちょっと

「元はと言えばなまえが悪いんだ。ズルした罰さ」

なまえの表情を堪能しながら、リドルはゆっくりと口角を歪めた。
顔が近い。

何笑ってんすか!!ちょ―――――





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