ストレイト!

□03.
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結局走り疲れると行き止まりに直面するとが同時になった。

振り返れば奴が立っている。

流石に苦しくなったのか、一番上のボタンを開け、ネクタイを緩めている。

無論

ボクはその仕草が卒倒する程色っぽい物であったとしても何ンンンにも感じない。もう全ッ然。

そんな事よりどうすんだよ背後壁だぞ。

冷や汗を流し、取り敢えずこの目覚ましい執着と根性で追っかけてきたコイツを見上げる。

―――何でちょっと切なげな表情してんだよ(逃げたからか?逃げたからなのか?意味わかんねーよ普通逃げるだろ!)と思っていると、軽く息を吐いて口を開いた。


「初めてなんだ、」


何事も無かったかのように進む見事な独壇場だな。


「この衝動とも……もしかすると感情とも呼べる感覚は」


知らん


「僕はこの正体が、解らないんだ」


知らん


「君の血を見れば、少しは落ち着くかもしれない」


知らん







僕等なぜか確かめ合う
(何一つ噛み合ってねぇぇぇ!)













          

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