短編

□好きになってしまったんだ
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暑い・・・

「リンちゃん・・・みんなあっちいっちゃったよ?」
「・・・・・」
「ねぇ・・・行こうよ。ここ暑いじゃん。」

イライラする・・・ミク姉は自分がどんな状況にあるのか分かってるんだろうか。

「ほら、退いてよ。上にいちゃ立てないよ。」

そう、私は今ミク姉を押し倒している。
なのに、お姉ちゃんは涼しげな顔でじっとこっちを見ているだけだ。

「ルカー、アイスはどっちがいい?」
「レンが欲しいです。」
「調子乗らない!」
「ごめんなさい♪」

ひとつ扉を隔てた先にはルカとレンがいる。

「・・・あのさ、ミク姉はレンが好きだよね。」

初めてミク姉が表情を崩した。

「そんなことっ・・・。」
「レンはルカの事好きなのにね〜かわいそー・・・片思いなのに・・・ミク姉だけ・・・」

「ごめん・・・ごめんね・・・リン。」

なんで涙が出るの?胸が苦しい。息をするのが辛い。

「私だけがミク姉のことが好きなんて馬鹿みたいじゃん!!私じゃなんで駄目なの?レンの変わりでもいいから隣にいさせてよ・・・!!」

「・・・・リンちゃん。」

自分でも何を言ってるんだと思った。
でも・・・仕方ないじゃん・・・好きになっちゃったんだから。
神様お願いです。この恋にハッピーエンドをください。

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