グウェアニ部屋
□策略
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策略1
「ヴォルフラム‥‥俺の気のせいかな‥‥とても恐ろしい光景が視野に入ってくるんだけど‥‥。」
「‥‥いや気のせいではない‥‥信じがたい光景が僕の視界にも入っているぞ‥‥しかし‥‥どういう事だ!!絶対ありえない!!」
とても穏やかな良い天気であった。
こんな日はお忍びで街へ行くのもいいし‥‥ピクニックなんかもいいな‥‥なんてどこかの絶対零度の眉間の皺がさらに深くなりそうな不謹慎なことを考えていたユーリだったが‥‥。
見てはいけないものを見てしまった‥‥ような気がする‥‥。
「これは‥‥俺としてはどういう風に解釈していいのかな?まさか‥‥こんな‥‥。」
「‥‥こういう事は‥‥兄上に報告した方がいいのか?」
「いや‥‥そんな恐ろしいこと‥‥俺‥‥出来ません‥‥て‥‥お前言いに行けよ。」
「僕だって無理だ!!」
「じゃどうする!」
「どうするも何も!!」
その時‥‥ユーリたちを困惑させていた張本人たちが振り向いた。
「誰だ?」
「!!!」
中庭のテラスで仲睦まじく談笑するのは‥‥。
ウェラー卿コンラートと‥‥フォンカーベルニコフ卿アニシナ。