All For One One For〜…
□All For One One For〜…
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「誕生日おめでとー!!」
綺麗な女声の合唱が耳に響く。
なんだ? 誕生日? 誰の? あぁ俺か。 え? 今日十日? というか
「な、なに?」
パァンというクラッカーによる破裂音と、焦げ臭さですっかりびびってしまってる俺はもう何がなんだか。
恵美も友気も純奈も雛ちゃんも。あ、よく見たらみんなの後ろには彩音さんも?
ふと気づいて自分の後方を確認する。
永山さんがしてやったりという感じに口元を緩くつり上げていた。
なるほどね
今日帰るのを遅らさせたり、純奈が帰宅時間知ってたり、みんなの家の電気が消えてたりしたのは全部このためか。