Sweet DREAM

□永遠課題(観月)
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「観月、観月、みっづきぃ〜!」



朝のHRが終わったばかりの観月の教室へ走り込む。



「…なんですか、騒々しい」




「今日ね、数学当たるんだって。だから教えて〜」




昨日は教科書忘れ。その前はノートを写しに。


毎日毎日、なにかと理由を見つけては観月のところへ来るのが日課。



でもそんな私を、拒否することも嫌な顔することもなく迎えてくれるから(文句は言うけど)、私は観月に甘えてしまう。




「だったら同じクラスの木更津君に聞いた方がいいんじゃないですか?」



「だって淳ったら、お礼は体で。とか変なこと言うんだもんっ」



それに、観月に教えてほしいんだもん。



「…なら、僕もお礼が欲しいですね」




突然、座っていた観月が立ち上がり、私の唇に観月の唇が触れた。




「なっ」




「お礼はもらいましたよ」




んふっと笑うと観月は席に座り直した。



「…観月もこういう事するんだ」



「当たり前です。好きな人にキスしたいと思うことは当然でしょう?」




そう言って観月は私に頼まれた数学の問題を解き始める。





なんだか、いつまで経っても。



観月のことだけは解けそうにない気がするよ。




†fin†
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