P5STORY

□3つの魔法
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今日は12月24日。

街はクリスマスムード
輝くイルミネーション
を横切り家へと
急ぐ。

明日は彼女と
1日中デート。

映画を見て
飯を食って
買い物して、
別れ際にペアリング
を渡す予定だ。

このペアリングは
クラスの友達3人で
買いに行った
ものだ。

「そうだ…。」

ふと、この1人の
少年はあることを
思いついた。

今年、15歳と10歳の
妹2人にも
プレゼントを
買おうと。

閉店時間が近い
ショッピングセンター
に立ち寄り
お菓子がたくさん
入ったクリスマス
ブーツを2つ買った。

15歳の妹は
わからないが
10歳の妹は
きっと喜ぶだろう。

ブーツを2つ抱えて
お店から出て
駅に急いだ。

彼の名は
宮内隆太
(みやうちりゅうた)

大きな交差点を
左に曲がれば駅だ。

妹の枕元に
夜中、こっそりと
ブーツを置く
ことを考えて
わくわくしながら
交差点に
差し掛かったとき…


目の前は真っ暗に、
自分の体は宙に、
ブーツは手から
離れた。

その後のことは
よく覚えていない。



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