P5STORY

□空を見上げれば4
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スタジオの中。

すでにメンバーは
いるそうだ。

緊張する優治の
腕を握り
一番奥の

Private

と書かれたスタジオの
ドアを開けた瞬間。

「パーンッ!」

優治を歓迎する
クラッカーの音が
鳴り響いた。

「やぁ優治。
アメリカには
慣れたかい?」

英語しか話せないと
聞いていたセッター
のメンバーが
日本語を話している
ことに優治は
頭が混乱していた。


「どうして…?」


「いや、ボーカルに
なるってことは
並大抵の度胸じゃ
ダメなんだ。
だから言葉の
通じないこの
アメリカで本当に
やっていく度胸が
あるのか
確かめたかった
んだよ。」

「……あぁはい。」

ポカーンと
口をあけたまま
の優治は
一気に緊張が
ほどけたようで
急に疲れを感じた。


それから流れるように
デビューの話が
決まっていき
セッターの
ホームページに
掲載される
メンバーとの写真
を撮影すること
になり、また
スタジオから
違う場所へと
移動することが
決まった。



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