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□砂糖漬けの愛
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「ねぇ、庄平。」
「何ー?」
「あたしのこと、スキ?」
「どしたよ、急に 笑」
何でもないように名前は笑ってるけど、
何かあった時は必ずこう聞いてくる。
そんな時、俺は何も言わずに名前を抱きしめる。
ギューっとね。
「好きに決まってんじゃん。」
「本当?」
「好きじゃなかったらこんなことしないっしょ。」
「ん、」
微笑む名前、
笑顔が少しずつ柔らかくなっていってるのは、安心し始めた証拠。
「庄平、」
「なーに?」
「好きだよ。」
「俺もだよ。」
「ふふ、変なの。」
「名前の方こそ。」
「あーあ、幸せ。」
甘い言葉で笑い合うこんな甘ったるい時間が、大好きで、心地良くて…
キラキラした2人の気持ちは変わらないけど、
どーせなら砂糖漬けみたいに、ずっとずっと、
甘い愛に溺れてたいな。
お題/過呼吸
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