2

□砂糖漬けの愛
1ページ/1ページ



「ねぇ、庄平。」
「何ー?」
「あたしのこと、スキ?」
「どしたよ、急に 笑」

何でもないように名前は笑ってるけど、
何かあった時は必ずこう聞いてくる。

そんな時、俺は何も言わずに名前を抱きしめる。
ギューっとね。

「好きに決まってんじゃん。」
「本当?」
「好きじゃなかったらこんなことしないっしょ。」
「ん、」

微笑む名前、
笑顔が少しずつ柔らかくなっていってるのは、安心し始めた証拠。


「庄平、」
「なーに?」
「好きだよ。」
「俺もだよ。」
「ふふ、変なの。」
「名前の方こそ。」
「あーあ、幸せ。」



甘い言葉で笑い合うこんな甘ったるい時間が、大好きで、心地良くて…

キラキラした2人の気持ちは変わらないけど、
どーせなら砂糖漬けみたいに、ずっとずっと、


甘い愛に溺れてたいな。



お題/過呼吸

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ