勇者だって人間だ

□第三章
1ページ/29ページ



「うっせーんだよ! 僕に構うなクソがっ!!」

吐き捨てられた言葉。

階段を駆け上がり、勢いよく扉を閉める音が宿に響く。

あからさまに不機嫌なアーティは、そうして嵐のように去って行った。


「えっと、一体なにが?」

「一騒動というか、まあ、色々あったんです」


俺の問いに対するアレクの答えは、弱々しかった。





〜chapter3〜
――誤算

次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ