Heroic Legend -序章の黒-

□第27話 決意と異変
3ページ/9ページ

「わぁっ…リポ○タンDだぁっ!」


嬉しそうに受け取るベルもベルだった。



「…俺さ、プラズマ団の取材中に『奴らがライモンで暴れてる』って聞いて飛んできたんだけど、何処にもいなくてさぁ…」

クロードは、袋からシゲ○ックスを取り出して食べ始め、もごもごと話し始める。

…病床についているボクだけど、心の中ではツッコむよ?


何処から買ってくるんだよ…リポとシ○キックスww

【売店よ】

すかさず答えるランプルにもツッコみたかった。


…読心術を止めて下さいw



「―――んで、モグモグ…雨も降ってきたし、雨宿りしてる時に…モグ…すっげぇデカい泣き声が聞こえたからさ、モゴ…モグモグ…その声が聞こえた遊園地に行ったら、フォリアがただの屍になってたって訳モグモグ…」

こら、シリアスに泣いてブッ倒れたボクを『ただの屍』扱いとか酷くね?


【…クロード、食うか喋るかどっちかにしろよ】

クロードの腰に付いているボールの中から、スワンナがツッコミを入れる。




…ツッコむ所がまだあるでしょ?!





―――――――――

それから少し談笑してから、ベルとクロードは一旦帰って行った。



「…ふぅ…」

喉の調子も良くなり、咳も大分収まってきた。


うん…流石はボク。伊達に冬の雪山を夏服で駆け回って風邪引かない訳だ。

酷い風邪引いても、一日で良くなるんだなぁ…。


…とはいえ、やっぱり熱はあるし、咳もまだ出る。

当分は安静に寝てなきゃね…。



【あ、それウチのシゲ○ックスや!】

【…えー、ちょっとくらい良いじゃん】

【ジャルル、ブリッツ。あまり騒ぐな…】


御三家はシゲキ○クス争奪戦(ヤイバは抑え役)を繰り広げていた。


【…これ、プニプニしているな】

【毎日手入れは欠かさないからね】

ガルダはランプルの液体を触って遊んでいる。

本人は超能力で器用にプリンをスプーンで食べていた。



「………楽しい…」

【…何か言ったか、フォリア?】

ヤイバがボクの方を向いたが、ボクは

「ううん…何でも…ない……」

と言った。




…正直、ボクはまだ迷っていると思う。


このままプラズマ団の……Nの思い通りにポケモンが解放されたら、人間を嫌うポケモン達は喜ぶと思う。


だけど、ボクとジャルル達のような関係のポケモンは悲しむ事になる。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ