Heroic Legend -序章の黒-
□第13話 辻斬りミジュマルの噂
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爽やかな朝日を浴びながら、ボクは３番道路の道を歩いていた。
時々、トレーナーや野生のポケモンが出てきたが、一段と強くなったジャルル達は誰も戦闘不能になる事は無かった。
【…なぁ、フォリア。ウチらどのくらい歩いとるん？】
「さぁ？」
タウンマップを見ると、もうすぐでシッポウシティに着く所に、マークが表示されている。
「もうすぐだよ、頑張ろ？」
【しゃあないなぁ…】
【…オレはまだ平気だ】
【オイラも！】
そんな会話をしている内に、ボクらはシッポウシティの入り口に着いた。
「はふぅ…長かった…」
【『はふぅ…』ってどんな溜め息なんや】
「まぁ、いいじゃないか」
シッポウシティの中に入り、ポケセンを探す。
周りは倉庫のような建物が建ち並び、レトロ感漂う街並みだ。
街の中を進んで行くと、見慣れたポケセンの看板を見つける。
「着いた…ポケセンだ」
【やっとや…】
いつものように回復を済ませて、みんなとこれからの事について話し合う。
「はい、皆さん何処に行きたいですか？」
真っ先にジャルルが挙手をした。
【ジムや！】
【…博物館見学】
【…】
【…】
無言で睨み合うジャルルとガルダ。
見事に意見が別れたからねぇ…。
【ジムや】
【…博物館】
【ジム！】
【…博物館！】
そのまま取っ組み合いを始める前に、二匹をボールに戻した。
「まったく…。ブリッツ、キミは何処に行きたい？」
ブリッツはしばらく考えてから答えた。
【……修行】
…結局、この第三勢力の意見を取り、シッポウシティを出た先にあるヤグルマの森という所で、修行する事に決まったのだった。