テニスの王子様

□テニスの王子様 ブン太編
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「暑い…。ゆでだこになりそう…」

私は海野琥珀!
立海大附属中学校ってところの3年生!


…だけど、今は夏休み中〜。
つまり夏真っ只中!!


こんな暑くてもテニス部の練習が今日もあるんです…!!

「勘弁しとくれ…。こんなんで練習してたら死んでしまう…。誰かヘルプミ〜…!」


学校への道、草花が生えた道をだらだら歩いていると、虫が元気に飛び回っているのだった。


特にハチ!
あっちにミツバチ、こっちにミツバチ、ここにもミツバチ…。


…って、ほとんどミツバチやんけ!!←

「あ〜、ホント勘弁してよ…。もう嫌だあ…。」


でも行くしかないんで歩き続けていると…。


ブンブンブン…


…と、歌う声が聞こえてきた。


「ん…?何だろう…」


その声に耳を傾けると…。


ブンブンブン…♪ブンちゃんが飛ぶ♪


…とはっきり聞こえた!


「これはハチの歌?でもブンちゃんって?」


私は快晴の空を見上げた。

…すると、遠くから何かが飛んでくるような…。

「風船…?何か丸い…。←でも人みたいな…。人形…??」


それはだんだんこっちへと近づいて来る…!

「んん〜!?」

改めてよーく見てみよう…!

…そして。それは真上に到達。


「ブンブンブン♪」

「本当に丸井だったああああっ!!」←


…飛んでいたのは丸井ブン太。
同じ立海中の同級生で、男子テニス部の部員。

なんと風船ガムで飛んでんぞこの人!!
おまけにハチの歌替え歌してんぞ!!


「ちょっ…、ブン太!そこで何してんの!?」

「お?琥珀!!今飛行中〜」

「そうじゃなくて…!!降りてこーい!!」

「こんなこと思いつくなんて、俺天才的ぃ♪」


そしてそのまま通り過ぎていった…。

「聞いちゃいないよあの人!!どうしよう…。
 誰かに相談しよう!!」


私は駆け足で学校へと向かった。


途中、またまた…

ブンブンブン…と、聞こえてきたが、
今はあの人を地上に降ろすために男子テニス部の人に相談しなくちゃ!!

              
                続くよ!→
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