ハイキューお題

□令状3.
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令状3.二度寝三度寝は治らないので諦めることも大切。











今日は朝練がないから、偶にはのんびりなまえと学校に行く予定だった。
山口も誘ったら、「久し振りの二人っきりを邪魔したらみょうじに怒られる」と気を使われた。山口のクセに…。

前の日からなまえには言ってあるし、いつもより遅い時間になまえを迎えに行くから起きている筈。

なまえの家のインターホンを鳴らすと、なまえによく似た声が機械音混じりに聞こえたけど、これはなまえじゃナイ。なまえの母親だ。


「月島君ごめんね…起きたんだけど多分…」

「二度寝ですか?」

申し訳無さそうに苦笑いするなまえの母親は、やっぱりなまえに似ている。

「毎日ごめんね…」

「大丈夫ですよ。もう自分の係りだと思ってますんで」

余所向きの笑顔を向け、慣れたように二階へ上がっていく。
なまえの母親も、いくら付き合いが長いからって娘の部屋に男をすんなり上げるとか、親子揃って警戒心が薄すぎる。

ノックはしても無駄だからいきなりドアを開けると、やっぱりなまえはベッドと仲良し中だった。


「てか、どういう状況なのコレ?」

朝からこんなに眉間に皺を寄せさせるとか勘弁してほしいよ。僕が来ることは分かっていて、今日は一緒に学校に行けると喜んでいたなまえは、上は制服のブラウス、下は部屋着のハーフパンツという何とも妙なスタイルでベッドの上で寝息をたてていた。
毛布でも掛けているなら分かるけど、一番上がなまえって…。


「なまえ、ほら起きなよ。学校行くよ」

ゆさゆさと揺すってもそんな簡単には起きない。
それよりブラウスで寝てるから色々乱れてるし…なんかこう、バカななまえでもそういうのがエロく見えるのが悔しいよね。

山口が居なくて良かった。

全く、僕だから良かったもののもう少しさ、慎ましやかになったらどうなのさ。



「んっ……あれ?蛍だ」

「あれ、じゃないデショ。なんなのその格好?」

月島に指摘されるまで自分の格好に気付いてなかったようで、改めて自分の格好を見てみた。

「ああ、蛍と一緒に行けるから起きて支度してたんだけど…二度寝?ってか三度寝しちゃった。ごめんツッキー」

「なんでそこで山口の真似するの?ウザイよ」

着替えながら二度寝ってどうやって出来るのか意味不明だよ。

「ほら、待っててあげるから早く支度して」

「うん!」

いつもよりよく寝たなまえは目覚めが良くて何時もより可愛く見えたから、許してあげる。



20141207
 

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