男主人公

□失った居場所
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※悪女の名前は姫宮夏希(悪女っぽくない?)

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久しぶりに学校に来たらどうやら色々とあったらしい、

「ねぇ、僕がいない間何があったの?」

隣の席の知らない女の子は今までの事を説明してくれた

その話に姫宮夏希という子が出てきた

何やらその子がテニス部に媚を売ったりしていたらしい、

一通り話を聞いてお礼を言うと席を立った

あ、ちなみに僕はバスケ部だよ膝を痛めたから最近はマネージャーっぽい事をしてるよ、まぁまず学校するほとんど来てなかったんだけど

さあ何処に行こうか、屋上はヤンキーの溜まり場だから行くなと我がバスケ部のおかんこと庄吾に言われた記憶がある

よく考えるとアイツは馬鹿か、

まぁ屋上何て公共のサボり場みたいなもんだし行かないけど

フラフラと廊下を歩いてると

「あんたのせいでテニス部は迷惑したのよ!」「死ね!」「由香ちゃんはアンタみたいな奴のせいで傷ついたのよ!」

「やめっ…痛!」

「由香ちゃんも何か言ってあげてよ!」

「み、皆暴力はよくないよ!でもね?夏希はおかしいよ?あれだけ言われてまだ精一達に好かれたいの?」

おーおー何だこの修羅場は、あれが姫宮夏希ちゃんで由香ちゃんってのがテニス部マネージャーか

「私はもう何もやってない!」

姫宮さんは悲痛にそう叫んだ

「もう止めようよ、夏希ちゃん、」

駄目だ僕こういうの苦手

「すいませーん!その辺にボールいかなかった?」

わざとらしいがしょうがないだろ

「来てないと思うよ?」

由香ちゃんが答えてくれた

罵倒してた子達と由香ちゃんは帰っていった

「大丈夫?」

まぁ、大丈夫じゃないだろうけど

「誰…」

「あぁ、僕全然学校来てないから知らないよね、名前苗字だよ」

手を差し出した

「貴方も知ってるんでしょ、私な「知らないよ」」

嘘、知ってる

「僕は何も知らない、初めまして、君の名前は?」

「っ…姫宮夏希よ…」

「そっか姫宮さん、じゃあとり和えず、保健室行こっか?」

姫宮さんを立たせてそう言った

「っ…無駄よ、保険医もこの学校の人は皆、私が嫌いだから」

悲しそうにでもどこか諦めたような、そんな顔だった

「血とかは出てないよね?」

見たところ打撲のような傷ばかりだった

「……」

「、顔に傷はないし、湿布が必用だな、もらっ「何で?」ん?」

「どうして私に優しくするの?アンタもどうせ私を馬鹿にしてるんでしょ?」

「駄目だよ折角の美人が台無しじゃん、笑わなきゃ?」

僕にテニス部どうこうは関係ない、彼女は今は、何もしていない

そんな彼女をどうこうしようとする気なんて更々思わない

「私は、最低な奴なのに、」

「だから、僕は何も知らない、ただ女の子がいじめられてるようにしか見れなかったんだよ」

ほら、と手を差し出した

「姫宮さん、何組?」

「C組よ」

「何だ一緒じゃん!」

ニコリと笑った
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