男主人公

□その男君臨
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きっとあの鎧の兄弟達も軍の人たちと居るだろうと、デカイ鎧を頼りにたどり着くことができた

どうやら話は済んでるらしい、全員の視線がこっちに向いていた

「どうも、中央から来ました名前・苗字です」
軽く挨拶をすると、ここで1番の権力者であろう黒髪の男が代表で話かけてきた

「アナタがあの有名な苗字少将でしたか!」

どうせろくな内容ではないだろうと咄嗟に思った

「有名だなんてそんな」

愛想笑いを浮かべて社交例示のような挨拶を終えると、おチビな錬金術詞さんがこちらを凝視していた

「なにかな?」

あくまでもやさしそうに

「あ、いやアンタが噂の苗字少将か、何かイメージと違うなぁと思って」

周囲の空気が一瞬固まった、それはきっとことチビが俺に対してタメ口だからだろう、そう俺は下の奴からの非常識な行為が大嫌いで有名だ、てゆうか普通のことだよな

「知っているか?軍はあくまで縦社会だ君は軍人ではないかもしれないが立派な軍の狗なのだろう?その銀時計がその証拠だろ?生憎俺はタメ口を許せるような広い心は持ち合わせていないんだ」


淡々と息継ぎなしで紡がれたそのセリフに

「アンタいい性格してんだな」

どうやら伝わらないようだ、こうゆう奴は躾けないといけないよな


「だーかーらー」
コツコツとブーツを鳴らして歩み寄り

「敬語を使えって言ってんのがわからんない、の!」

ゴンッと鈍い音ともにチビさんは額を抑えてしゃがみ込む

いわゆる頭突き、あーすっきりした

彼もこれくらいじゃ死にはしないだろう

「て、めぇ!」
どうやらご立腹のようだそしてまだタメ口だ苦手だ、とゆうより嫌いだ
どうやら俺はこいつと馬が合わないようだ

「おほんっ、苗字少将、この者には後で重々注意しておきますゆえこの場はお沈め下さい」

おエライさん、ことロイマスタングはそう申し出た

「そ、じゃぁよろしく、で、俺を案内してくれるのはだれ?」

「私です」

といい、出てきたのは美人なお姉さん

「そ、よろしく」
にっこりと笑って、美人さん、ことリザホークアイをみた

「よろしくお願いします」

ピシ、と敬礼を決めた彼女はどうやら俺の性格をちゃんと知っているのか、元の性格なのか、元々だろうな

「案内よろしく、じゃぁねおチビさん、次は敬語使えるようになっとけよ?」

おチビさんことエドワードエルリックはどうやら後ろで怒り狂ってた、地雷踏んだか、どうでもいいけど


「彼が申し訳ございません」
車の運転をしながらホークアイ中尉が鏡越しで俺謝罪した

「全くだよね、俺の部下だけにはしたくないよ」

へラリと笑って返した

「貴方の噂話は良く聞きますよ」

苦笑しながら彼女は言った

「人として普通のことが出来ない奴なんて俺からしたら虫以下だ自分より出来損なってる奴が粋がるのが嫌いなんだよね」

いつでも消して潰して再起不能してあげられるのにね

と付け加えた、多分彼女も理解しただろう俺の性格悪いと言われる理由が

「まぁどうでもいいことだよね」

ははは、と笑い飛ばしておいた

「俺の部下いるよね?」

「ジェームズ少尉のことでしょうか?」

「そーそージェームズくん!彼はいいだろ?上に忠実で行動力がある!」

若干テンション上げ気味に話す

「確かに彼は優秀ですよ」

「だろう?彼はお気に入りなんだ、あの上司に対して従順なところとか」

ニッコリと効果音がつきそうなほどの笑顔を添えた


「そうでしたか、きっとあなたも良い上司なんですよ」

そうじゃないとわかってても、彼女はそうゆう

「ありがとう」

そんな張り詰めた空気の中の会話も終わりようやくついたようだ



狭間見える本性
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