女主人公

□崩れた狂人
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こころ


名前はイライラしながら一人で見知らぬ道を歩いていた

「ここどこよ」


ピタッ

ふと名前は足を止めた

「誰かいるのー?」

そう問い掛けると

「あはは!やっぱり気ずいたぁ?」

そこには少女らしき声が聞こえた

「君がノア?ちっこいね」

珍しそうな物を見るようにノアの少女を凝視した

「酷いなぁこれでもちゃんとノアだよぉ?」

少女は年相応の笑顔を向けた

「ふーん」

もう興味がないのか少女から目をそらし遠くを見た

「名前」

「あれ私の名前しってんだ?」

「まぁねぇ?あ、僕はロードよろしくねぇ?」


「よろしくはできないなあ」

「何でぇ?名前は協団が嫌いなんでしょぉ?」

「そうだね、教団もお前らも大嫌いだ」

「きっと気に入るよ、名前なら大歓迎だよぉ?」

ロードはなかなか引き下がらなかった

「まぁ諦めてよ」

「そっかぁ残念」

その言葉共に大量のレベル2や3のアクマが現れた

ロードは名前が戦っている間に姿を消そうとした

ねぇ、もうおしまい?

そこにはアクマの残骸の中心に腕から大量血を流した名前いた

「あは!!流石だねぇ、でも結構血出ちゃってるねぇ、今はばいばいだよ」

ロードは自分の扉で帰って行った

「調子のって無駄に出しすぎたかな」

一人名前は呟いた

「何でなんだろう?」

名前は一人話した

「第2使徒のため体を差し出した私に力は宿らないんだろう」

思い出すのは過去のこと

「痛かったなぁ」

悲しみはもうない

「あ、そういえば私の寿命っていつまでなんだろ?」

だって彼女は何かが欠落しているから

「あれから9年、じゃあ数えてだいたい半年位かな?」

彼女の目的はただ1つ

「あと半年の辛抱だな」

嫌いなモノをこの世からなくすこと

「はやく潰してしまいたい世界なんて」

彼女は壊れた狂人

直る事など有り得ない

全てが終わるとき

それは

彼女の死を表す

あと半年─────

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