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□化物
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「はぁっ、はぁっ、」
何故だ、何故こんなことになった?
この町はもっと…
「いたぞ!!一人残らず殺せ!!」
『おおおお!!!』
誰だコイツら。
この町にあんなやつらいたか?
なんだあの武器は。
ガガガガガガガガッ
「ぅあ゛あ゛あああああああ!!!」
「ぐあああ!!」
なんで皆倒れる?
なんで、こんな赤いんだ?
家族はどこだ?
俺にはまだ、小さい妹に父さんと、母さんが…
「アミーナ!!父さん、母さん!!どこだ!!」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「アミーナ!?」
あれは、なんだ?
あそこに倒れてるのは…
嘘だ…嘘だ…
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だうそだうそだうそだうそだウソダウソダウソダウソダウソダ!!!
「アミー…ナ…?」
「まだ生きてるヤツがいやがるか!!はっ、運が悪かったなぁ」
運?
それがどうした
「お前は、俺らに見つかったんだ。ここで、死ぬんだよ!!」
死ぬ?
それもいいだろう


生キタクバ…

なんだよ、うるさいな

生キタクバ…

ソレヲ取レ

べつに、生きたくなんかない
もうない。
何もかも、俺はなくしてしまった

ソウダ

オマエハモウ

ナニモナイ

誰ノセイダ

そんなん決まってるだろ。アイツらのせいだ。

ソウダ

アイツラノセイダ

フクシュウダ

フクシュウシテヤレ

どうやって

ソレヲトレ

ソノ、カタナヲニギレ

フクシュウノカタナ

オマエノブキダ

ツカエ ツカエ ツカエ

「何だこいつ…ぶつぶつ何か言ってやがるぜボス!!」
「臆するな!所詮はガキだ。この武器で一瞬だ。さあ殺せ!!」

「…………ねぇよ」
「あ゛?」
「お前らなんかに…殺されてやらねぇよ。」
「はっ…。いい目してやがるねぇ。はっはっは!化物みてぇな目ぇしてよぉwWその刀で俺らを殺すか?」
化物?
それでいいさ。お望み通りに殺してやるよ。
俺が信用するのは、この大罪の刀(クライムソード)だけだ。
それ以外は、もう何もいらない。
余計な関わりは作らない。
それでいい。
俺は、化物。
孤独な、化物さ。


















化物は、人間を必要とせず、信用もしない。
「死ぬなら、勝手に死んでいけ」

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