果て無き旅路

□砂の城
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そもそも、僕はトキワに生まれたのだ。

お母さんはキュウコンで、お父さんは人間。

お父さんはお母さんのマスターだったらしいが、僕が物心着く前にいなくなってしまったらしい。

お母さんはボクがロコンと人間との姿を自在に変えられるようになるまで育てると、お父さんを探しに旅に出た。

お父さんはお母さんのボールを持っており、それは一風変わった特別なボールで、毎日お母さんとお父さんがボングリを集めてはガンテツさんのところへ持って行き、やっと作ってもらった思い出のボールなんだそうだ。

雪の結晶の模様の入ったボール、それを手がかりにしたらしい。

その後、僕はユキナリに拾われた。

「お前さんは、どこの子なんだい?」

『トキワ。でも、お母さんはいなくなっちゃったんだ。

おじさんは誰?』

「ユキナリだ!それにまだ25だ!おじさんではない!」

『わかったよ、ユキナリ!』

「呼び捨てにするでない!

オーキド博士と呼べ。」

『ユキナリー、どこに住んでんのー?』

「・・・・・もういいわい。

マサラだ。おぶってやるからおいで。」

そうして僕はマサラに住むことになった。




当時、レッド君のお母さんとグリーンのお母さんが既にマサラにはいた。

お父さんは旅に出ているらしい。どこの家のお父さんも同じだなと思った。

『僕もポケモンがほしい!』

「あら?そうねえ・・・

この子はどう?さっき捕まえたんだけど、幽玄ちゃんを見て外にでたがってるの。」

そういってレッド君のお母さんがボールから出した子はロコンだった。

普通の子とは違い、金の毛並みをしており、僕を見た瞬間驚いたように目を見開いた。

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