しあわせってなんだっけ?

□こたつ
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瑠璃の部屋に、炬燵が届いた!

『わーい。これで冬が越せるね、メフィ君!』

「・・・瑠璃一つの物を大事にするのは大切ですが、限度がありますよ。・・・前に使っていたやつなんて三本足になっててじゃないですか・・・・」

『もっとメカメカしく改造しようと思ってたのに・・・』

「阿呆か?!熱伝導で火傷するだろうが!!」

『それもそうだねー。』ぬくぬく

瑠璃は既に炬燵に陣取ってみかんを食べている。・・・炬燵の上に黒猫が丸まっているのが見えた気がするが、気のせいだと信じたい。

「早っ!というか瑠璃、おこたで寝てると風邪引きますよ!!」

『おこたって・・・君が言うとなんかかわいいねメフィくんzzz』

「寝るな・・・ハァ、」

完全に寛いでいるようで、瑠璃は尻尾の先まで脱力しきっており、てこでも動かない。何でもクリスマス生まれらしい彼女は魔女としての性質もあるだとか、ないだとか。その所為か普段は体重が軽いが、脱力すると体重は戻るためどうにも胡散臭い。・・・私がこう言うと瑠璃は”君のが胡散臭い”とか言いそうだが。ただ、主への祈りをポップス風に口ずさんでいたことがあるため、大方重力操作系の術式でも使っているんだろう。

あれこれ思考しつつ毛布をかけてやると、

『んみゅ・・・』

と寝言を言う瑠璃。

思わず頬をつつくと

『みゅにゃー』

と鳴くが、口の周辺をつつくと噛み付くためほどほどにしておく。昔そのまま手首まで喰われたことがあり、しかも起きた後事情を察知するなり”ごちそうさま♪”と言ったあの笑顔が今も脳裏に刻まれている。この私を怯ませるとは・・・



彼女は、瑠璃は物欲がほとんどない。最近では”自分で作るより買うほうが早い”と口では言うものの、買うものは生活必需品と”何かを作るための機械”ばかり。つまりは自分を着飾るものはほとんど欲しがらない。・・・その所為かシュラと彼女の交友を断つことが私にはできない。彼女の”人間らしさ”と”この世への関心”を消させないためには。



あとがき

ほのぼの、だけでは終われなかったー!
これが私の性なんだと思わざるを得ない・・・orz。
設定を入れ込みまくりましたがまとまっている、ハズ。

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